2011年03月18日

コンピカ冒険隊ってなに?

 コンピカ冒険隊は子供たちを野に放ち、自然の中での自発的な遊びによって、子供たちが本来持っている好奇心や冒険心を刺激し、活力ある子供たちを育てようという、元気な子供たちのためのアウトドアクラブです。
 冒険をするためにはそれなりに知恵と体力が必要なので対象は4年生から6年生。この年代の子供たちはギャングエイジと呼ばれ、仲間を作って大人の保護、干渉を離れて遊び始め、その自分たちで作るミニ「社会」の体験の中で大人になって社会のなかで生きていく基本的なことを身につけていきます。私たちの世代ではそのギャングエイジの遊びはほとんど自然の中にありました。
 オリジナルのコンピカ冒険隊はそれを現代の子供たちに体験してもらおうと始めたもので、できるだけ大人の干渉を少なくして、子供たちを自然の中で自由に行動させようというものでした。仲間作りも大事な要素なので会員制にして毎回同じメンバーでの活動です。
 この『自然の中で自由に』というコンセプトは大好評で、何度か参加して隊に慣れた頃から子供たちは活動内容で参加するのではなくて「コンピカがあるから参加する!」になり、その月の活動計画を送る前から参加申込をしてくるようになったものです。
しかし、そんなコンピカもいつの間にか変質してしまいました。2009年~2010年度の活動では子供たちの参加率はとても低くなり、もう慣れているはずの5~6年生が私を「先生」と呼ぶようになってしまったのです。
 原因は私にあります。ひとつは子供たちの自主性、自発性を引き出す工夫する時間を作れなくなったということ。年間の計画作りも子供たちの意見を重視するより、運営の手間のかからないものを選び、慣れたもの、いきおい前年の焼き直しになりました。以前は2年続けて同じことをするにしても何か違う要素、違う方法を入れていたのですが、この2年の計画書は前年の書き直しでしかありませんでした。
 もうひとつは子供たちの自由がなくなったこと。運営スタッフの不足から管理しやすいようにいつの間にか「大人としての干渉」が増えていたのです。また、コンピカスタッフ以外の大人にお世話になる機会も増え、挨拶を強いたりすることが多くなったのも「先生」と呼ばれてしまう原因だったかもしれません。

 うまくいっていた頃、ある男の子がキャンプの時こんなことを言っていました。
「学校の宿泊訓練でもコンピカでもやることはあんまり変わらない。でもコンピカの方が1000倍楽しい!!だって自由だもん。」

自由とは自分のことは自分で決めること。
自由とは自分のことは自分でやること。

この2年、それがなくなってはもう『コンピカ冒険隊』ではなかったのかもしれません。

 10年続けたコンピカ冒険隊(オリジナル)をやめることにしたのはこんなことが理由です。私の時間も足りないし、人手も足りず、以前のような運営には戻れません。

 Ver.2がどんなものになるのか私にもまだよくわかりません。それは参加する子供たちやサポートする大人の考え方、かかわり方でどうにでもなるものだからです。
私はコンピカ冒険隊の『自由』を取り戻すために参加される皆さんには積極的にかかわってもらいたくて、WEBのコミュニティ機能を使った運営を考えました。Ver.2はみんなで作るコンピカ冒険隊でありたいと思います。

コンピカ冒険隊の2つの柱はVer.2もオリジナルと同じです。それは・・・
1.自然の中で遊ぶこと
2.ギャングエイジの子供たちが中心であること

 Ver.2は参加者の年齢に制限を作っていませんが、隊員であるギャングエイジの子供たち以外の参加者は隊員をサポートする意識を忘れないください。ただし、これは引率者として子供たちの行動を監視、規制することを意味しません。自由に遊ぶ子供たちの安全に気を配りながら、「世代ごとに自然を楽しめればいいなぁ。」と思っています。

このブログはコンピカ冒険隊Ver.2 の広報室です。
やることが決まったことはここで公表し、一般方への活動報告もここで行います。
サークル『コンピカ冒険隊Ver.2』は遊びの計画をつめていく、非公開の会員間のコミュニケーションの場として使っていきたいと思います。

by ひげ  


Posted by ひげ  at 02:12Comments(0)コンピカ冒険隊とは